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杉山長谷夫作曲「出船」ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ23

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  出船(日本歌曲ピアノ伴奏)by pianonekodayori (水色の字の曲名をタップすると、私のYouTubeチャンネルにつながります。) クラシック音楽としての日本歌曲? それとも歌謡曲? 杉山長谷夫が作曲した「出船」はユニークな曲です。 というのは、この歌を歌唱している歌手の方々がオペラ歌手だけではなく、流行歌を得意とする歌手であったり、演歌歌手であったりするからです。 YouTubeで「出船」を 聴くことができる動画を探してみました。 藤原義江は、日本における オペラ、オペレッタの普及、クラシック音楽の大衆化に影響が大きかった浅草オペラの人気歌手でした。 浅草オペラは、大正時代の1917年から1923年の間、東京の浅草で上演されたオペラやオペレッタのことです。 彼は浅草オペラに出演していた頃は正式なクラシック音楽の教育を受けていませんでしたが、その後、イタリアに留学。数々のイタリアの地方小歌劇場に出演。1931年にはパリのオペラ= コミック座のオーディションにも合格しているそうです。日本のオペラ団体「藤原歌劇団」の創設者でもあります。 またオペラだけではなく、流行歌も歌っていて、年末恒例のテレビ番組である紅白歌合戦に出場しています。 藤山一郎は、1933年(昭和8年)に東京音楽学校声楽部(現在の東京藝術大学)を卒業しました。 東京音楽学校在学時より、歌謡曲をレコーディングしており、「藤山一郎」の芸名では流行歌、本名である「増永丈夫 Masunaga Takeo 」では、クラシック音楽の声楽家、作曲家、指揮者として活躍しました。 美空ひばりは歌謡曲の国民的歌手ですよね。女性としては低い音域で歌っています。 美空ひばりと同世代の歌手、島倉千代子。透き通った声質に日本の演歌独特のビブラートであるこぶしがかかっているのが特徴です。 ところで「出船」ですが、クラシック音楽の日本歌曲でもあると思います。 私は高校生の時、この曲を声楽を学ぶ友人のピアノ伴奏をしています。 ご一読頂き、ありがとうございます。 またお会いしましょう!(=^・^=)

まだマスクを掛けています。ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ22

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  4月も後半になりました。 大型連休も待ち遠しいです。 お子さんと保護者の皆さんは学校の入学、進級を済ませ、一段落できる頃ですね。 ところで、私はこの4年間、ピアノのレッスン中はマスクを掛けています。外出する時もマスクを掛けています。 この頃では、マスクを外している人も増えていますが、レッスン中は、お子さんの頭の上で歌うことも多いということもあって、私はマスクを掛けることが習慣になりました。 もしかして、マスクを掛けてない私の顔を見たことがな い人がいるかも、と思うと自分でも驚きますが、マスクをかけてレッスンをしています。 手指のアルコール消毒は、私も生徒さんも習慣化しています。 あと1時間に一人、生徒さんが来るようにしています。 ピアノのレッスン時間は40分間なので、次の生徒さんが来るまで20分間、間が空きます。 なので生徒さん同士が顔を合わすことがないです。 空いている20分間は私の休憩時間で、お茶を飲んだりしています。 時間に余裕ができ、風邪も引かなくなりました。 ご一読頂き、ありがとうございます。 またお会いしましょう!(=^・^=) J.Sバッハ 初歩者のための12の小さな前奏曲第8番BWV927 by pianonekodayori

ダカン かっこう ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ20

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  ダカン かっこう Daquin Le Coucou by pianonekodayori (水色の曲名をタップすると、私のYouTubeチャンネルにつながります) 私がダカン作曲「かっこう」を演奏するときに気をつけたこと。小さな子どもに教えるときに気をつけること ルイ・クロード・ダカン(1694年生まれ〜没年1772年)はフランス人の作曲家です。 日本でいうと1694年〜1772年は江戸時代になります。 1694年ごろは第5代将軍、徳川綱吉、そして1772年ごろは第10代将軍、徳川家治が日本を治めていました。 1702年頃は赤穂浪士の事件があったり「奥の細道」で有名な松尾芭蕉が活躍していました。 1694年から1772年の間に活躍した文化人は、浮世絵師の葛飾北斎などがいます。 ダカンが「かっこう」を作曲した時の楽器は、ピアノの前身と言われる鍵盤楽器、クラヴサンでした。クラヴサンは英語ではハープシコード、ドイツ語ではチェンバロと呼ばれています。 クラヴサンと現代のピアノでは音を発する仕組みが違います。 私はこの古典楽器を弾いたことがないですが、現代のピアノで演奏するということは古典楽器のときとアプローチが違うのだと思います。 私が「かっこう」を弾いたとき気をつけたこと。かっこうは2羽いる。または、深い森の中にかっこうの鳴き声がこだまする。 左手の音型が、かっこうの鳴き声を模していることはわかりやすいですが、右手にも「かっこうの音型」が隠れています。右手の旋律は、ただ揃えて弾くのではなく、隠れている「かっこうの音型」を意識しました。 柔らかく軽い音色で、右手と左手の2つの旋律の絡み合いを表現しました。ここでも、ただ音を均一に揃えてはいません。指を動かして軽く弾く、指先を固定して肘から落とすように弾くなど色々な弾き方を使って、お話をしているかのように聞こえるようにしました。 私が「かっこう」を小さな子どもに教えるとき気をつけること。左手のかっこうと右手の旋律。 趣味でピアノを習っている小さな子どもの場合、まだ音の粒を均一に揃えて弾くことができません。まず音の粒を均一に揃えて弾けるようになることが、基本で大切なことです。色々な弾き方は、応用であって、できるようになるには年数がかかります。 なので、弾きやすい左手のかっこうは応用した弾き方を教えて、右手の旋律は音の粒を

きらきら星とモーツァルト作曲「ああ、お母様。あなたに申しましょう」による12の変奏曲K265 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ17

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チェルニー100のやさしいレクリエーション10番とモーツァルトきらきら星変奏曲テーマ by pianonekodayori (動画のタイトルをタップしていただくと、私のYouTubeチャンネルにつながります。1曲めはチェルニー100のやさしいレクリエーション10番きらきら星。2曲めはモーツァルト、きらきら星変奏曲のテーマ) 日本の子供用のピアノ曲集では、きらきら星(Twinkle twinkle little stars)が掲載されてないものは、ないほどです。 幼稚園でも歌うでしょうし、鍵盤ハーモニカで弾くことも習うでしょう。もしかすると、もともと日本で作曲されたと思っている小さなお子さんも多いかもしれないほど、メジャーな曲です。 ピアノの教材としてのきらきら星は、この動画にあるように、チェルニーがその著書である100のやさしいレクリエーションの10番として取り入れていることが影響していると推察します。 ではチェルニーはなぜ、きらきら星を取り入れているのか? それは、これも推察ですが、モーツァルトのきらきら星変奏曲K265の影響が大きいと思います。将来、モーツァルトの原曲に挑戦してもらいたかったのでは? モーツァルトの変奏曲K265のテーマは、もともとフランスの歌でした。 この歌が当時、ヨーロッパで流行して、イギリスに伝わります。 その時、替歌が作られました。それが、「Twinkle twinkle little stars」だそうです。 12 Variations on "Ah,vous dirai-je maman",K265  (「ああ、お母様。あなたに申しましょう」による12の変奏曲 K265)が日本ではきらきら星変奏曲と呼ばれるのも、替歌である「きらきら星」がイギリスから日本に伝わったためと言われています。 ところで、日本の子供用のピアノ曲集には、きらきら星が掲載されていることが多いと言いました。 私がレッスンで使っている子供用の教材の中にある「きらきら星」は、モーツァルトの変奏曲のテーマがそのまま掲載されています。ただし、装飾音は抜いた状態です。 私はこの曲をレッスンするとき、必ず、モーツァルトの変奏曲のテーマを演奏しています。 小さなお子さんにも、将来、本物のモーツァルトを弾いてもらいたいな、と思いながら弾いています。 Mozart

ベートーヴェンピアノソナタ第19番Op.49-1ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ14

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 ベートーヴェン ピアノソナタOp. 49-1 全楽章を通して録画しました。 今回は練習に少し、時間がかかりました。 「やさしいソナタ」と呼ばれていますが、それは曲の規模が小さいだけで、音楽的に演奏するのは難しいと思います。 私が難しいと思うポイントを解説します。 第1楽章 テンポの設定をどうするのか? テンポを速めにする、または遅くすることで曲の印象が大きく変わります。 嘆きのフレーズがあることから、遅めに弾く解釈もありそうですね。 私も遅めに弾いてみたりしましたが、少し速めに弾くことを選びました。 淡々と曲を進める中で、ポリフォニーを意識してみました。 第2楽章 テンポの設定をどうするのか? 第2楽章もテンポの設定について悩みました。 演奏の技巧は、第2楽章の方が格段に難しいです。 まず8分の6拍子で速めに演奏するため、2拍子でテンポを取る必要があります。 弱起で始まるため、曲の出だしのリズムの取り方が難しい。 途中、ト短調に転調したフレーズはより1拍めを感じるようにする。 私は、この楽章をダンスミュージックのように捉えています。目まぐるしく印象を変えて登場する各パートを、どうまとめるかが最大の問題でした。 全楽章を通して 全楽章を通して演奏する時、私は楽章の間をどう取ればよいのか。 ベートーヴェン ピアノソナタ第19番Op.49-1 By pianonekodayori 曲目をタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 ご一読頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう🎵😸

ベートーヴェン ピアノソナタOp.49-1第1楽章 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ12

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  Beethoven Piano Sonata Op.49-1 1st mouement By pianonekodayori 曲名をタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 「やさしいソナタ」と題されているOp 49の2曲。 ソナチネアルバム1にも載っているので、聴いたこと、弾いたことがある方も多いのでは? Op. 49-2の方がより有名です。Op. 49-1は、ゆったりとしたテンポでしっとりした情緒を感じる第1楽章、対して軽やかな第2楽章とOp. 49-2にはない、ほの暗い情感と生命の躍動を感じる曲だと思います。 そして小規模な曲ですが、やさしくない‼️ 音楽としてまとめるには、難しい曲だと思います。 このソナタは全楽章を聴いた方が、絶対良いです。プロのピアニストの演奏動画で、私がおすすめするのは、ブレンデル氏とバレンボイム氏です。両氏の演奏を聴き比べてみると面白いです。バレンボイム氏の方はコンサートの録画を見たことがあります。Op. 49の2曲が十分、コンサートピースになることがわかります。 あともう一方、長井充氏をご紹介します。 お手本のように美しい演奏です。 私も全楽章、弾くぞ‼️と練習していますが、なかなか思ったような動画が、まだ録れていません。 ご一読頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう🎵

チェルニー125のパッセージ練習曲125番 ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ10

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 チェルニー125のパッセージ練習曲の最終曲、125番は、あなたのチェルニーの練習曲のイメージを良い意味で変えるでしょう。 チェルニーの練習曲というと、一般的には指を強くする、速く動かす為と思われていますが、色々な曲調があることがわかります。  この125番は4声のポリフォニーで作曲されています。 ポリフォニーとは? 合唱曲を想像してもらうとわかりやすいかな? ソプラノ、アルト、テノール、バスの4つのパートがそれぞれの旋律を歌っています。 これをひとりの2本の手、指で弾き分けるのです。  曲を聴いてみてください。 曲名、画像をタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 チェルニー125のパッセージ練習曲125番 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) 前回のブログ記事に登場した  シューマン小さなフーガ  もですが、ポリフォニーで書かれた曲が、いかに重要視されていることか。 複数の旋律を弾き分けることができると、 🎵 曲の構成を理解できる。 🎵 それぞれの旋律を聞き分けるようになる。 🎵 音色の違いなど、明快な弾き分けを工夫できるようになる。 など、色々と学べます。 しかし、趣味でピアノを弾いている方すべてがポリフォニーを弾くかというと⁉️ チェルニーの頃も習う方の事情は同じでは、と思うのです。 みんなが全員、プロのピアニストを目指すわけではないので、 チェルニー100のやさしいレクリエーション   のような曲集が誕生したのでは? と思います。 前述の チェルニー125のパッセージ練習曲125番は、嬰ト短調というシャープが5つある調性の曲です。 同じ嬰ト短調で、J.S Bach  平均律クラヴィーア曲集第1巻18番 プレリュードをご紹介します。 J.S Bach 平均律クラヴィーア曲集第1巻第18番 プレリュード 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱

シューマン 小さなフーガ ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ9

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 シューマン、小さなフーガはユーゲントアルバムOp. 68の第40曲ですが、ソナチネアルバム1にも掲載されています。 曲の構成は前奏曲とフーガの2つの部分からなります。 こちらをタップして頂くと、私のYoutube チャンネルで曲が聴けます。 シューマン 小さなフーガ ユーゲントアルバムOp. 68-40 (ソナチネアルバム1  30番) 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) 楽譜を見て頂くと、解りやすいと思います。 初めの前奏曲は主に2声で右手で弾く旋律と左手で弾く旋律が絡み合うように演奏されます。続くフーガは前奏曲をモチーフにしています。 フーガはスタッカート(音を短く切って弾く)が多く指示されていますが、ノンレガート(音をつなげないで弾く)と私は解釈しました。 同じように音符に点(スタッカート)が書かれていますが、その音によって意味が変わると思います。 アクセントを入れる、軽く弾く、ベースを重めに弾くなど、工夫してみると曲の流れが動きます。 転調がある時には、音色を変えてみると良いと思います。 ユーゲントアルバム、こどものためのアルバムという曲集なのに、弾いてみると難しいです。理想とすることを表現できるように最善を尽くしました。 前奏曲とフーガ、というとJ.S バッハの平均律クラヴィーア曲集を思い浮かべる方も多いと思います。 ソナチネアルバム1には平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番のプレリュードも掲載されています。 ソナチネアルバム1は、古典派の代表的な曲のスタイルであるソナタを学ぶ為の曲が掲載されています。 古典派より前のバッハの作品、古典派より後のロマン派の作曲家、シューマンの小さなフーガを掲載していることは、偶然ではありません。 クラシックピアノの伝統が掲載されているのです。 J.S バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番 プレリュードとフーガ BWV846  演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱

シューベルト スケルツォD593-1 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ7

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シューベルト スケルツォD593-1 ピアノねこだより 上の水色のタイトルをタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 ピアノを演奏するのに、とても大事な、腕の脱力。 「ピアノを弾くのに、力を抜くの?」 あれ⁉️、と思った方もいらっしゃるかもしれません。 何でも力を入れっぱなしでは、腕もくたびれてしまいます。😣💦💦💦 力を抜くことで次の動作が上手く出来るのです。 動画の左手に注目してみて下さい。 腕が脱力しているので、しなるように上下に動いています。 演奏技術ですが、腕の動きを使っているところと指先で弾いているところを使い分けることで音色の違いを付けています。 ソナチネアルバム1の中にある小品集の1曲です。 短い曲ですが、シューベルトらしい転調の多い曲です。調性が変わるたび、音色を変えることが求められます。 アウフタクトの曲なので、リズムの取り方も難しいです。 さりげなく聴こえるように弾くのは、難しい曲だと思います。 お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう✨🐱

こんぺいとうの精の踊り 演奏会用組曲くるみ割り人形Op.71a チャイコフスキーピアノオリジナル版 ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ4

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  TSCHAIKOWSKY CASSE-NOISSETTE Op.71a Danse de la Fee-Dragee メリークリスマス🎉 こちらをタップしていただくと、私のYoutube チャンネルに繋がります。 私はクリスマスシーズンになると、くるみ割り人形を取り上げていて、小序曲、花のワルツに続いて、2023年は、こんぺいとうの精の踊りを演奏しました。 チャイコフスキーの演奏会用組曲くるみ割り人形Op. 71a は、バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲の完成より前に発表されました。 私が弾いているのは、チャイコフスキー自身が編曲したピアノオリジナル版です。 こんぺいとうの精の踊りはチェレスタが使われていることで有名ですよね🎵 ピアノでチェレスタを表現するために、ソフトペダルを使っています。動画では、鍵盤が横に動いているのが見れますが、それはソフトペダルを使っている部分です。 高音域の音をクリアーに弾くのは、なかなか難しいです。指先に注目です🎶 オーケストラ作品より、速めのテンポが楽譜に書かれています。 ピアニスティックに音を響かせて弾くと、オーケストラ作品とはまた違った味わいに仕上がると思います。 お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱