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ダカン かっこう ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ20

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  ダカン かっこう Daquin Le Coucou by pianonekodayori (水色の曲名をタップすると、私のYouTubeチャンネルにつながります) 私がダカン作曲「かっこう」を演奏するときに気をつけたこと。小さな子どもに教えるときに気をつけること ルイ・クロード・ダカン(1694年生まれ〜没年1772年)はフランス人の作曲家です。 日本でいうと1694年〜1772年は江戸時代になります。 1694年ごろは第5代将軍、徳川綱吉、そして1772年ごろは第10代将軍、徳川家治が日本を治めていました。 1702年頃は赤穂浪士の事件があったり「奥の細道」で有名な松尾芭蕉が活躍していました。 1694年から1772年の間に活躍した文化人は、浮世絵師の葛飾北斎などがいます。 ダカンが「かっこう」を作曲した時の楽器は、ピアノの前身と言われる鍵盤楽器、クラヴサンでした。クラヴサンは英語ではハープシコード、ドイツ語ではチェンバロと呼ばれています。 クラヴサンと現代のピアノでは音を発する仕組みが違います。 私はこの古典楽器を弾いたことがないですが、現代のピアノで演奏するということは古典楽器のときとアプローチが違うのだと思います。 私が「かっこう」を弾いたとき気をつけたこと。かっこうは2羽いる。または、深い森の中にかっこうの鳴き声がこだまする。 左手の音型が、かっこうの鳴き声を模していることはわかりやすいですが、右手にも「かっこうの音型」が隠れています。右手の旋律は、ただ揃えて弾くのではなく、隠れている「かっこうの音型」を意識しました。 柔らかく軽い音色で、右手と左手の2つの旋律の絡み合いを表現しました。ここでも、ただ音を均一に揃えてはいません。指を動かして軽く弾く、指先を固定して肘から落とすように弾くなど色々な弾き方を使って、お話をしているかのように聞こえるようにしました。 私が「かっこう」を小さな子どもに教えるとき気をつけること。左手のかっこうと右手の旋律。 趣味でピアノを習っている小さな子どもの場合、まだ音の粒を均一に揃えて弾くことができません。まず音の粒を均一に揃えて弾けるようになることが、基本で大切なことです。色々な弾き方は、応用であって、できるようになるには年数がかかります。 なので、弾きやすい左手のかっこうは応用した弾き方を教えて、右手の旋律は音の粒を

ドレミファソラシドは日本語じゃない!ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ18

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「ドレミファソラシド」(Do Re Mi Fa Sol La Si Do )は日本語じゃない!では、何語でしょうか? 日本語じゃない!当たり前でしょ、と言うなかれ。 結構、子どもたちは日本語だと思っているのです。 日本語ではないと子どもたちに伝えると大体の場合、驚きます。 「では、何語でしょうか?」と私が聞くと、いろいろな答えが出てきます。 圧倒的に多いのは、英語。次に多いのは、フランス語。 その子が知っている欧米の国の名前をあげてきます。中には、オーストラリア語(オーストリア語ではない。英語でもドイツ語でもない)という意見もあります。 フランス語は当たらずとも遠からずといった感じですが、答えは、イタリア語です。 というのは、日本の学校教育で使われている音楽の教科書がイタリア語音名を教えているからです。 イタリア語と言い当てる子は、残念ながら少ないです。 では日本語では音名をなんと言うのか? 「ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ」(ha ni ho he to i ro ha) 現代の日本語の平仮名は、50音順(a  i  u  e  o  ,  ka ki ku ke ko  etc. )ですが、明治時代より前は、イ ロ ハ ニ ホ ヘ ト(i ro ha ni ho he to)で習うことが一般的だったそうです。 明治時代にドイツ語音名(C D E F G A H C)を日本語に訳した人のアイデアなのでしょう。 C Dur は、ハ長調(ha tyoutyou)ですし、Es Dur は、変ホ長調(hen ho tyoutyou)です。 学校の音楽の教科書では、イタリア語音名なので、ピアノ教室でもイタリア語音名を使っています。 ただし、変化音はイタリア語音名に英語を付けて使います。 ファのシャープ(Fa sharp  ,Fis ,F#) シのフラット(Si flat ,B ,B♭ ) これも日本の小学生、中学生が音楽の教科書で習うことです。 調性の話が登場すると、日本語音名。ここで、ドレミファソラシド(Do Re Mi Fa Sol La Si Do )が日本語ではないことに子どもたちは驚く訳です。 コードネームが登場すると、英語音名。 音楽大学を受験する生徒はドイツ語音名を覚えます。 このように多言語の音名を使い分けるのですが、子どもたちには、肝心な日本語音名は馴染み

ピアノ教室はいつやめるのが一般的ですか?ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ16

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 ピアノ教室を辞めるのは、一般的にいつですか? これからピアノを習い始めようと、ピアノ教室を検索エンジンで調べてみると、「ピアノ教室はいつやめるのが一般的ですか?」という質問があることをよく目にします。 「これから始めることなのに」と思う方もいるとは思いますが、このような質問を検索している方は多いということなのでしょう。 一般的には、多くのピアノの先生が言うように、生徒であるお子さんの学年が上がったときでしょう。 学習塾に通い始める小学校3年生ごろ、中学生になることを意識して小学校5年生頃、小学校を卒業する頃がピアノ教室を辞めるタイミングとして多く、趣味でピアノを習っているお子さんの多くは、中学2年生ころまでにはピアノ教室を辞めているでしょう。 さてピアノ教室に通わせたい保護者の皆さんが、ピアノ教室を辞めるタイミングを知りたいのは、どうしてだと思いますか? 私はこの質問は、良い考えだと思います。 なぜなら、ピアノの先生から離れて、ピアノを弾くことが趣味となるのはいつ頃かという質問だと思うからです。 ピアノ教室でピアノを習いたい人は、自分自身で楽譜を読み、ピアノを練習して、好きな曲を弾くことを趣味にしたいと願っていると思います。 ピアノの先生の手助けがなくても、ピアノを趣味で弾けるようになるのは、ピアノ教室でソナチネアルバム1を習うようになった頃だと思います。年数だと4〜5年、ピアノ教室に通った頃だと思います。 ピアノを習うことは、新しい発見の連続です。 習い続けることで、いろいろな曲を知り、知識やピアノを弾くためのテクニックも知ることができます。 どうぞ期限を決めず、ピアノを習っている人自身が納得するまで、ピアノ教室でピアノを習ってみてください。 ピアノの先生は、ピアノを弾けるようになりたい人のお手伝いをさせていただくことに感謝します。 ご一読頂き、ありがとうございます。またお会いしましょう!🐱