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きらきら星とモーツァルト作曲「ああ、お母様。あなたに申しましょう」による12の変奏曲K265 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ17

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チェルニー100のやさしいレクリエーション10番とモーツァルトきらきら星変奏曲テーマ by pianonekodayori (動画のタイトルをタップしていただくと、私のYouTubeチャンネルにつながります。1曲めはチェルニー100のやさしいレクリエーション10番きらきら星。2曲めはモーツァルト、きらきら星変奏曲のテーマ) 日本の子供用のピアノ曲集では、きらきら星(Twinkle twinkle little stars)が掲載されてないものは、ないほどです。 幼稚園でも歌うでしょうし、鍵盤ハーモニカで弾くことも習うでしょう。もしかすると、もともと日本で作曲されたと思っている小さなお子さんも多いかもしれないほど、メジャーな曲です。 ピアノの教材としてのきらきら星は、この動画にあるように、チェルニーがその著書である100のやさしいレクリエーションの10番として取り入れていることが影響していると推察します。 ではチェルニーはなぜ、きらきら星を取り入れているのか? それは、これも推察ですが、モーツァルトのきらきら星変奏曲K265の影響が大きいと思います。将来、モーツァルトの原曲に挑戦してもらいたかったのでは? モーツァルトの変奏曲K265のテーマは、もともとフランスの歌でした。 この歌が当時、ヨーロッパで流行して、イギリスに伝わります。 その時、替歌が作られました。それが、「Twinkle twinkle little stars」だそうです。 12 Variations on "Ah,vous dirai-je maman",K265  (「ああ、お母様。あなたに申しましょう」による12の変奏曲 K265)が日本ではきらきら星変奏曲と呼ばれるのも、替歌である「きらきら星」がイギリスから日本に伝わったためと言われています。 ところで、日本の子供用のピアノ曲集には、きらきら星が掲載されていることが多いと言いました。 私がレッスンで使っている子供用の教材の中にある「きらきら星」は、モーツァルトの変奏曲のテーマがそのまま掲載されています。ただし、装飾音は抜いた状態です。 私はこの曲をレッスンするとき、必ず、モーツァルトの変奏曲のテーマを演奏しています。 小さなお子さんにも、将来、本物のモーツァルトを弾いてもらいたいな、と思いながら弾いています。 Mozart

チェルニー100のやさしいやさしいレクリエーションNo.1~10 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ13

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趣味でピアノを習う日本の子供たち。 ピアノ教室に通って来ている日本の子供たちの多くは、ピアノを弾くことを趣味にしたいと思っていると推察します。 私は、ピアノを弾くことを趣味にしたい人たちの夢を叶えるお手伝いをしています。 弾いてみたい曲はあるけれど、小さなお子さんの場合、すぐその曲を練習することは難しい。 まず音楽に触れ音楽を聴く力を育てながら、音、リズムなど楽譜について学ぶことが必要です。 なので、いきなり好きな曲ではなくピアノ教本を、少しレッスンが進むとピアノ練習曲と他の曲集というように教材としての楽譜を用いることが一般的だと思います。 私はチェルニー100のやさしいレクリエーションは、自分のピアノ指導を研究するために使っていて、レッスンでは生徒さんはこの曲集を学んではいません。 さて、チェルニー100のやさしいレクリエーション、今回は1~10番です。 チェルニー100のやさしいレクリエーション1~10番 By pianonekodayori 曲名をタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 チェルニー先生の練習曲 ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ8 で書いたように、チェルニーはピアノ練習曲を多く作曲しました。 チェルニーのもとには、職業音楽家を目指す弟子が学びに来ており、後世に名を残す音楽家が集っていたことが知られています。 しかし、この100のやさしいレクリエーションを見ると、職業音楽家を目指す方向ではなく、趣味でピアノを習いたい人に向けた曲集では?と思えるのです。 そして好きな曲を練習する前に、まず練習曲を弾きましょうと語っているように思えます。 1番は、きらきら星によく似た曲。9番まで練習曲のような曲が続きます。 2番は「山のぼり」(means mountain climbing) という題で、日本の出版社が色々な作曲家の作品をまとめた曲集で掲載されているのを知っています。 そして10番目は、きらきら星。 日本の子供用の曲集には、きらきら星が多く掲載されています。 日本できらきら星が広まった経緯は、研究している所があるので、そちらをご参照下さい。 チェルニーが10番目にきらきら星を選んだ理由は、モーツァルトの有名な変奏曲だと思います。 モーツァルト作曲「ああ。お母様、あなたに申しましょう」の主題による12の変奏曲 K265

チェルニー125のパッセージ練習曲125番 ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ10

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 チェルニー125のパッセージ練習曲の最終曲、125番は、あなたのチェルニーの練習曲のイメージを良い意味で変えるでしょう。 チェルニーの練習曲というと、一般的には指を強くする、速く動かす為と思われていますが、色々な曲調があることがわかります。  この125番は4声のポリフォニーで作曲されています。 ポリフォニーとは? 合唱曲を想像してもらうとわかりやすいかな? ソプラノ、アルト、テノール、バスの4つのパートがそれぞれの旋律を歌っています。 これをひとりの2本の手、指で弾き分けるのです。  曲を聴いてみてください。 曲名、画像をタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 チェルニー125のパッセージ練習曲125番 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) 前回のブログ記事に登場した  シューマン小さなフーガ  もですが、ポリフォニーで書かれた曲が、いかに重要視されていることか。 複数の旋律を弾き分けることができると、 🎵 曲の構成を理解できる。 🎵 それぞれの旋律を聞き分けるようになる。 🎵 音色の違いなど、明快な弾き分けを工夫できるようになる。 など、色々と学べます。 しかし、趣味でピアノを弾いている方すべてがポリフォニーを弾くかというと⁉️ チェルニーの頃も習う方の事情は同じでは、と思うのです。 みんなが全員、プロのピアニストを目指すわけではないので、 チェルニー100のやさしいレクリエーション   のような曲集が誕生したのでは? と思います。 前述の チェルニー125のパッセージ練習曲125番は、嬰ト短調というシャープが5つある調性の曲です。 同じ嬰ト短調で、J.S Bach  平均律クラヴィーア曲集第1巻18番 プレリュードをご紹介します。 J.S Bach 平均律クラヴィーア曲集第1巻第18番 プレリュード 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱

チェルニー先生の練習曲 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ8

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「チェルニーのピアノ練習曲は全部で何曲?」 ご存知の方は教えて下さい。  それほどチェルニーはピアノ練習曲を数多く遺した作曲家として有名です。 日本でピアノを趣味で習っている人の多くは、100番練習曲、110番練習曲、リトルピアニスト、30番練習曲集、40番練習曲集などを弾いたことがあると思います。 チェルニーはピアノ練習曲の他に、ピアノソナタ、交響曲、室内楽、宗教曲などを作曲しています。 チェルニーのはじめての先生は彼のお父さんで、J.S Bach 、モーツァルト、クレメンティの作品を教わりました。 10歳になると、ベートーヴェンに師事することになりました。ベートーヴェンはC.P.E.Bachの教則本を用いたそうです。チェルニーはJ .S Bach 、スカルラッティ、クレメンティ、ベートーヴェンの作品をピアノで演奏したり、筆写しをして作曲の勉強をしました。 また1829年には、演奏旅行でウィーンに滞在していたショパンがチェルニーを訪問しています。 このようにチェルニーは作曲家の大先輩から当時の新人作曲家というように多くの作曲家の作品を研究していたのでしょう。 チェルニーが教えた門弟には1810年世代の主要なピアニスト兼作曲家が多くいます。最も有名なのは、リスト。他にクッラーク、レシェテツキー。彼らは教育においてチェルニーの伝統を後世に伝えました。さらにチェルニーの孫弟子には、ビューローやシュナーベルなど19世紀後半から20世紀前半に活躍し、今日のピアノ演奏法に多大な影響を与えたピアニストが多くいます。 現代では、チェルニーのピアノ練習曲の他にも教本があり、それらを選ぶことも多いと思います。 しかしチェルニーのピアノ練習曲を選択した時、「私はチェルニー先生の何代あとの弟子になるかも」と思うと、親しみが増すと思います。 お読み頂き、ありがとうございます♥️またお会いしましょう🐱

チェルニー100のやさしいレクリエーション。ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ6

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「チェルニー100のやさしいレクリエーション」 私のレッスンでは、生徒さんがこの曲集を習うことはないです。 しかし、この曲集はとても面白いです。 私の勉強になりました。 この曲集との出会いは、私が出演したラジオ番組がきっかけでした。 「チェルニー100のやさしいレクリエーション」には、19世紀初頭のヨーロッパで流行した曲をチェルニーが簡単にピアノで弾けるように編曲した作品が載っています。 オーケストラ作品、オペラ、流行歌などジャンルも様々です。 この曲集を基に音楽史を紹介したのが、2023年5月から11月に、たこみんFM という千葉県香取郡多古町にあるインターネットラジオ局でオンエアーされた、「ピアノねこだよりのピアノのおはなし」です。 「ピアノねこだよりのピアノのおはなし」は、私の企画で原稿も私が書きました。 今回、私はこの原稿をブログ用に書き直します。 ピアノの先生はレッスンで、よく練習曲集と併用曲集と扱うことが多いと思います。 「チェルニー100のやさしいレクリエーション」は、併用曲集の原型かなと思います。 まとめるのに少し時間がかかりそうですが、ブログ記事にしたいです。 それと、にほんブログ村に参加しました。 まだ、にほんブログ村のシステムに不慣れなのですが、フォローして頂けると嬉しいです。 お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱