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チェルニー125のパッセージ練習曲125番 ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ10

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 チェルニー125のパッセージ練習曲の最終曲、125番は、あなたのチェルニーの練習曲のイメージを良い意味で変えるでしょう。 チェルニーの練習曲というと、一般的には指を強くする、速く動かす為と思われていますが、色々な曲調があることがわかります。  この125番は4声のポリフォニーで作曲されています。 ポリフォニーとは? 合唱曲を想像してもらうとわかりやすいかな? ソプラノ、アルト、テノール、バスの4つのパートがそれぞれの旋律を歌っています。 これをひとりの2本の手、指で弾き分けるのです。  曲を聴いてみてください。 曲名、画像をタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 チェルニー125のパッセージ練習曲125番 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) 前回のブログ記事に登場した  シューマン小さなフーガ  もですが、ポリフォニーで書かれた曲が、いかに重要視されていることか。 複数の旋律を弾き分けることができると、 🎵 曲の構成を理解できる。 🎵 それぞれの旋律を聞き分けるようになる。 🎵 音色の違いなど、明快な弾き分けを工夫できるようになる。 など、色々と学べます。 しかし、趣味でピアノを弾いている方すべてがポリフォニーを弾くかというと⁉️ チェルニーの頃も習う方の事情は同じでは、と思うのです。 みんなが全員、プロのピアニストを目指すわけではないので、 チェルニー100のやさしいレクリエーション   のような曲集が誕生したのでは? と思います。 前述の チェルニー125のパッセージ練習曲125番は、嬰ト短調というシャープが5つある調性の曲です。 同じ嬰ト短調で、J.S Bach  平均律クラヴィーア曲集第1巻18番 プレリュードをご紹介します。 J.S Bach 平均律クラヴィーア曲集第1巻第18番 プレリュード 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱

シューマン 小さなフーガ ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ9

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 シューマン、小さなフーガはユーゲントアルバムOp. 68の第40曲ですが、ソナチネアルバム1にも掲載されています。 曲の構成は前奏曲とフーガの2つの部分からなります。 こちらをタップして頂くと、私のYoutube チャンネルで曲が聴けます。 シューマン 小さなフーガ ユーゲントアルバムOp. 68-40 (ソナチネアルバム1  30番) 演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) 楽譜を見て頂くと、解りやすいと思います。 初めの前奏曲は主に2声で右手で弾く旋律と左手で弾く旋律が絡み合うように演奏されます。続くフーガは前奏曲をモチーフにしています。 フーガはスタッカート(音を短く切って弾く)が多く指示されていますが、ノンレガート(音をつなげないで弾く)と私は解釈しました。 同じように音符に点(スタッカート)が書かれていますが、その音によって意味が変わると思います。 アクセントを入れる、軽く弾く、ベースを重めに弾くなど、工夫してみると曲の流れが動きます。 転調がある時には、音色を変えてみると良いと思います。 ユーゲントアルバム、こどものためのアルバムという曲集なのに、弾いてみると難しいです。理想とすることを表現できるように最善を尽くしました。 前奏曲とフーガ、というとJ.S バッハの平均律クラヴィーア曲集を思い浮かべる方も多いと思います。 ソナチネアルバム1には平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番のプレリュードも掲載されています。 ソナチネアルバム1は、古典派の代表的な曲のスタイルであるソナタを学ぶ為の曲が掲載されています。 古典派より前のバッハの作品、古典派より後のロマン派の作曲家、シューマンの小さなフーガを掲載していることは、偶然ではありません。 クラシックピアノの伝統が掲載されているのです。 J.S バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番 プレリュードとフーガ BWV846  演奏 ピアノねこだより(by pianonekodayori ) お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱

チェルニー先生の練習曲 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ8

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「チェルニーのピアノ練習曲は全部で何曲?」 ご存知の方は教えて下さい。  それほどチェルニーはピアノ練習曲を数多く遺した作曲家として有名です。 日本でピアノを趣味で習っている人の多くは、100番練習曲、110番練習曲、リトルピアニスト、30番練習曲集、40番練習曲集などを弾いたことがあると思います。 チェルニーはピアノ練習曲の他に、ピアノソナタ、交響曲、室内楽、宗教曲などを作曲しています。 チェルニーのはじめての先生は彼のお父さんで、J.S Bach 、モーツァルト、クレメンティの作品を教わりました。 10歳になると、ベートーヴェンに師事することになりました。ベートーヴェンはC.P.E.Bachの教則本を用いたそうです。チェルニーはJ .S Bach 、スカルラッティ、クレメンティ、ベートーヴェンの作品をピアノで演奏したり、筆写しをして作曲の勉強をしました。 また1829年には、演奏旅行でウィーンに滞在していたショパンがチェルニーを訪問しています。 このようにチェルニーは作曲家の大先輩から当時の新人作曲家というように多くの作曲家の作品を研究していたのでしょう。 チェルニーが教えた門弟には1810年世代の主要なピアニスト兼作曲家が多くいます。最も有名なのは、リスト。他にクッラーク、レシェテツキー。彼らは教育においてチェルニーの伝統を後世に伝えました。さらにチェルニーの孫弟子には、ビューローやシュナーベルなど19世紀後半から20世紀前半に活躍し、今日のピアノ演奏法に多大な影響を与えたピアニストが多くいます。 現代では、チェルニーのピアノ練習曲の他にも教本があり、それらを選ぶことも多いと思います。 しかしチェルニーのピアノ練習曲を選択した時、「私はチェルニー先生の何代あとの弟子になるかも」と思うと、親しみが増すと思います。 お読み頂き、ありがとうございます♥️またお会いしましょう🐱

シューベルト スケルツォD593-1 ピアノ教室CATピアノねこだよりのブログ7

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シューベルト スケルツォD593-1 ピアノねこだより 上の水色のタイトルをタップして頂くと、私のYoutube チャンネルにつながります。 ピアノを演奏するのに、とても大事な、腕の脱力。 「ピアノを弾くのに、力を抜くの?」 あれ⁉️、と思った方もいらっしゃるかもしれません。 何でも力を入れっぱなしでは、腕もくたびれてしまいます。😣💦💦💦 力を抜くことで次の動作が上手く出来るのです。 動画の左手に注目してみて下さい。 腕が脱力しているので、しなるように上下に動いています。 演奏技術ですが、腕の動きを使っているところと指先で弾いているところを使い分けることで音色の違いを付けています。 ソナチネアルバム1の中にある小品集の1曲です。 短い曲ですが、シューベルトらしい転調の多い曲です。調性が変わるたび、音色を変えることが求められます。 アウフタクトの曲なので、リズムの取り方も難しいです。 さりげなく聴こえるように弾くのは、難しい曲だと思います。 お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう✨🐱

チェルニー100のやさしいレクリエーション。ピアノ教室CAT ピアノねこだよりのブログ6

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「チェルニー100のやさしいレクリエーション」 私のレッスンでは、生徒さんがこの曲集を習うことはないです。 しかし、この曲集はとても面白いです。 私の勉強になりました。 この曲集との出会いは、私が出演したラジオ番組がきっかけでした。 「チェルニー100のやさしいレクリエーション」には、19世紀初頭のヨーロッパで流行した曲をチェルニーが簡単にピアノで弾けるように編曲した作品が載っています。 オーケストラ作品、オペラ、流行歌などジャンルも様々です。 この曲集を基に音楽史を紹介したのが、2023年5月から11月に、たこみんFM という千葉県香取郡多古町にあるインターネットラジオ局でオンエアーされた、「ピアノねこだよりのピアノのおはなし」です。 「ピアノねこだよりのピアノのおはなし」は、私の企画で原稿も私が書きました。 今回、私はこの原稿をブログ用に書き直します。 ピアノの先生はレッスンで、よく練習曲集と併用曲集と扱うことが多いと思います。 「チェルニー100のやさしいレクリエーション」は、併用曲集の原型かなと思います。 まとめるのに少し時間がかかりそうですが、ブログ記事にしたいです。 それと、にほんブログ村に参加しました。 まだ、にほんブログ村のシステムに不慣れなのですが、フォローして頂けると嬉しいです。 お読み頂き、ありがとうございます♥️ またお会いしましょう‼️🐱